ビーフストロガノフがとてもおいしく、お腹いっぱいになったので、次なるカードの場所を目指して歩くことにした。
トランプには「浜崎伝統的建造物群保存地区」となにやら漢字が並んでいる。
つまり、「浜崎という地区は、古い建物がたくさん残っているから、これからも守っていこうぜ」ということだ。
そして、地区というからには、ランドマーク的なものではないので、ハッキリとした場所がわからいということだ。
とりあえず、ウロウロすることにする。
ふと、道端のポストを目にしたとき、衝撃を受けた。
それもそのはず、石材屋のポストだった。
しかし、あれだけ立派なポストだと、誰かが間違って投函しないだろうか心配だ。
石製のポストを後にしてしばらく歩くと「梅屋七兵衛旧宅」という表札を見つける。
入っていいのかどうか迷う佇まいなんだが、お邪魔することにする。
写真を撮っていると「いらっしゃい」と声をかけられた。
ボランティアのガイドさんがいて、いろいろと説明をしてくれた。
この、梅屋七兵衛さん、手広くやってる商人で、木戸孝允らの志士とも交流があったそうな。
んで、「ちょっと長崎行って鉄砲買ってきてよ」って頼まれて、イギリス人と契約できたはいいけど、長崎奉行に見つかって上海に逃げたんだって。
そして一年後、そのイギリス人に迎えに来てもらって、無事、鉄砲千丁を持ち帰ってきたんだそうだ。
この鉄砲を使って、長州藩は戊辰戦争を勝ち抜くんだとさ。
・・・なんだか、また、会津の人に恨まれそうなエピソードだなぁ。
というわけで、この「梅屋七兵衛旧宅」はその七兵衛さんが晩年をすごした家なんだそうだ。
ちなみにこの家は古民家再生のモデル住宅なんだそうな、言われてみると、土間なんだけどフローリングになっていたり、釜じゃなくてシステムキッチンだったりした。
さらに、ガイドのおじさんにトランプを見せてみたら、「あ~、これはあそこじゃね」と詳しい場所が判明。
そして・・・
みごとに、ハートの8の場所を激写した。
浜崎地区の散歩はまだまだ続く。
つづく
最近のコメント