社員旅行でカンボジアに来ている。
ついに第一回廊に侵入。
第一回廊は南北約180m、東西約200m。写真は東を向いているので、約200mの回廊が続いている。
回廊の壁面や天井にはびっしりと壁画が刻まれている。
ガルーダとはインド神話に登場する怪鳥で、ヴィシュヌ神の乗り物、聖なる鳥として崇められている。
ファイナルファンタジーに出てきたような・・・。
これは戦いに勝利した宴の様子かな?
たくさんのサルが喜んでいるのがわかる。
たしか、妻を魔王ラーヴァナにさらわれたラーマ王子が、ハヌマーン率いるサル軍と一緒に取り戻しに行くというインド叙事詩「ラーマーヤナ」の一部かな?
ガイドさんが日本の「桃太郎」に似た物語です。と言っていたのを覚えている。なるほど。
池の跡というだけあって、当時は水がたたえられていたようだ。
単に王の水浴びのための施設ではなく、王国の治水技術を示す宗教施設でもあるようだ。
たしかに、宮殿にあふれんばかりの水、威光がありそうだ。
十字回廊の天井や柱には、色彩が残っているものがある。
これは当時の色だろうか?それとも?
これは・・・、ガイドさん曰く「生い茂った木々を一掃するために、酸を撒いたら、遺跡まで溶けてしまったんだ。」なんとも残念な跡だ。
落書きは落書きでも、歴史的意味合いが深いのでそのまま保存されている。
1632年(寛永9年)、森本右近太夫一房による落書き。
当時、ここカンボジアは南天竺と呼ばれ、アンコール・ワットはインドの祇園精舎と思われていたそうだ。
しかし、残念ながらここはヒンドゥー教の宮殿。
中庭っぽい芝生の上で一休み。
ガイドブックでは修復工事のため見学不可と書かれていた第三回廊だったが、少し前に見学ができるようになったとのこと、せっかくなので上っていることにした。
見上げると、首が痛くなるほど急な階段だ、以前は転落者が続出していて救急車が待機していたとか・・・、今は安全な階段が整備されているので安心だ。
つづく
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